「マーケティングの仕事には興味あるけど、仕事がなくならないか心配」
「高度なAIによってマーケティング人材は必要とされなくなるんじゃないか」
マーケティングで稼いでいきたいけど、「マーケティングの仕事はいずれなくなるよ」と言われ、不安や悩みを感じていませんか?
結論から言うと、マーケティングの仕事はなくなりません。
ただし、AIによって仕事が少しなくなることは考えられます。
不安はあると思いますが、伸びしろのほうが大きいです。
そこで本記事では、マーケティングの仕事がなくなると言われる理由となくならない理由を解説していきます。
マーケティングの転職や副業を考えているけど、今から始めてよいものかと悩んでいる方はぜひ最後までチェックしてみてください。
マーケティングの仕事がなくなると言われる理由
マーケティングの仕事がなくなるのではないかと言われる理由の一つには、高度なAIの発達によりデータ分析から戦略立案等、人間の作業だったものがAIに置き換わり、仕事が減っていくのではないかという懸念があります。
マーケティングの仕事は多岐にわたりますが、そのなかでも
- データ分析
- 戦略立案
- 広告配信やクーポンの自動化
の分野では既にAIが導入され始めています。
マーケティング職のなかでも、これらの業務を中心とする人は仕事が減っていくと考えられます。
ただ、マーケティング職でAIに置き換えられる業務は一部であるので、むしろそのAIを活用していくことで業務の効率化も図ることもできます。
AIにできることはAIに任せ、人間はAIにできない人間の行動や感情をデータの中から感覚的に捉え、未来を予測し販売戦略を立てられることが求められていきます。
そういった人材は仕事がなくなることはありませんが、AIにもできる業務を行っている方はより戦略的な人材を目指していかなければなりません。
AIの台頭を前向きに捉えられるかが重要ですね。
「【専門用語を翻訳】現役webマーケターが仕事内容をわかりやすく解説」では、Webマーケティングの仕事内容を詳しく解説しています。仕事内容がよく分からずぼんやりしている方はぜひチェックしてみてください。
マーケティングの仕事がなくならない2つの理由
マーケティングの仕事を始めようと思って不安になられたかもしれませんが、
マーケティングの仕事は間違いなくなくならないと断言できます。
それは、マーケティングは人間の心を考える、流行など社会の変化を感じる仕事だからです。
マーケティングは人間の心を考える、社会の変化を感じる追っていく仕事
マーケティングは商売の流れをつくるイメージで、どこかテクニック的な匂いがしますよね。
データ分析や戦略立案など、どこか難しそうなイメージがありますが、実際はもっと単純です。
私はいつも例え話でネットオークションの話をしますが、今でいえばメルカリ出品などが一番分かりやすいのではと思います。
メルカリに出品すると、どれくらいの人が見てくれているか、どれくらいの人がお気に入りに登録してくれるかが数値化されます。
数値化されたもの=データでありますが、WEBサイトやネットショップなどはより膨大な様々なデータを集めなければなりません。
その膨大なデータ分析もマーケターの仕事で、そこをAIがどんどん代用してくれていく未来があります。
しかし、データだけではモノは売れないんです。どうしてその人がアクセスをしてくれているのか、その人がお気に入りしているユーザーはこんな人で、こんな思考みたいだな、ということを今まであった人の中から傾向化して、じゃあこの人にはこんな文章やこんな画像がいいだろう、と相手が何を思っているのかを考えて次の対策を考えていく(戦略)、それは人間しかできません。
人に注目できるマーケターは強い
AIには人間の心や自分が体験したデータまではないんです。これは様々な人生経験、様々な人に出会った経験から人間のみが導き出せる脳内データが重要なのです。
メルカリの中には不用品だけ出品しても売れないことや全然アクセスされないことがあります。
それは出品している商品に需要がない or 少ない んです。 不用品ではなく、例えばiPhoneの2つ前のモデルでも出品すればすぐ売れたりします。
これは、その商品を欲しいと思う人が多いかどうかという違いです。
マーケティングにおいては需要をリサーチすることも必要ということですが、単純にメルカリで売れている商品を調べることももちろん大事なのですが、これはAIでもできることです。
ただ、人間なら街で歩く人を見て「あれ、最近あの商品持っている人増えてきているな」と流行を感じ始める敏感な目があります。
機械的ではない思考力、洞察力が必要なのです。
いわゆる穴場的な商品を見つけられるのは人間のほうが優れています。
AIは基本的にはWEB上に出回っている情報をデータベースとして集約していますが、人間はローカルでリアルな情報を元に人間の心や社会の変化を感じた戦略を立てます。
なので、データももちろん超重要なのですが、人間の心を見ようとしたり、流行を察知しようとするマーケターは需要をしっかりとらえ、それに基づく対策を考えて成果を上げられる(売り上げを立てられる)ので、仕事がなくなることがありませんし、むしろ重宝されますし、今後のマーケター人材に求められていることです。
●マーケティングの種類
マーケティングは厳密には様々な種類があります。個別に施策を打つこともあれば、トータルで複数の施策を絡めることもあります。
ここではどんなマーケティングの種類があるのかを紹介します。
マーケティングの種類
- マスマーケティング
- ダイレクトマーケティング
- デジタルマーケティング
- Webマーケティング
- SNSマーケティング
- 動画マーケティング
- コンテンツマーケティング
- ゲリラマーケティング
- リアルマーケティング
- O2Oマーケティング
1つずつ解説していきます。
マスマーケティング
マス、というのは大衆を意味します。たくさんの不特定多数の人にアプローチする方法です。
テレビ、新聞、雑誌、ラジオなどが相当します。マスマーケティングはインターネットの登場によって衰退気味です。個人ではコスト的にこの手法を使うのは現実的に不可能です。
ダイレクトマーケティング
わかりやすい例でいうと、はがきや封筒です。私は近くの家具屋さんや洋服の●山さんから年に3回ぐらいセールのお知らせのはがきが届きますが、あれです。
直接メッセージを伝える方法です。印刷コストや多くの顧客リストを必要とするので、こちらも大企業が得意とするアプローチ方法です。
デジタルマーケティング
デジタルな分野、分かりやすく言うとインターネット上でのマーケティングですね。インターネット黎明期では主にwebサイトが主流でしたが、スマホが登場してからはSNSやインターネット動画など広がりを見せている分野です。
Webマーケティング
Webマーケティングは、わかりやすくいえば、WEBサイトの運用です。自社のWebサイト(ひらたくいえばホームページ)やECサイト(ひらたくいえばネットショップ)を通じてどうやって売り上げを上げていくか、ということを考えていきます。
このブログもそうですが、アクセスを集めるためにSEO(検索対策)を行ったり、こうして記事を書いています。(Webライティング)。
また、本業ではネットショップも運営しているので、SEOのほかにWeb広告の運用も行っています。
「【専門用語を翻訳】現役webマーケターが仕事内容をわかりやすく解説」、で詳しくお伝えしています。
SNSマーケティング
メディアを持つ、という意味ではWebサイト同様ですが、SEO対策以上にファンを増やす活動に重きが置かれます。代表的なのは、X(エックス)、Instagram(インスタグラム)、YouTube(ユーチューブ)、TikTok(ティックトック)です。
これらは、Webサイト運営と違い、広告運用もあまり行いません。投稿頻度、投稿内容、を深く考え、高度なマーケティングスキルが必要とされますが、SNSマーケティングは将来性があるというか、今後のマーケティングでは必須ともいえます。
動画マーケティング
動画マーケティングは、動画編集と混同されがちですが、集客にこだわるところが違います。実際に自分がYouTubeやTikTokを運営して、アクセス数と登録者数を増やし、そこからさらに売り上げまでどう持っていくかの導線まで考えます。
自分でやる場合と、委託を受けてマーケティングのコンサルを行うことも含まれます。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングは、上記のWebサイトやSNSマーケティング、動画マーケティングも含み、少し広い意味で使われます。
Webサイトも、SNSも、動画も形は違うけれど、届けるべきターゲットを決めてそのターゲットに刺さるコンテンツ(記事や動画や画像等)を提供し、そこから自社サービスに集客をして売り上げを立てることを目的としています。
ゲリラマーケティング
ゲリラ、は戦争用語ですが、突発的な意味合いで使われます。近年のゲリラ豪雨とかそうですね。(温暖化の影響。。)
つまり、意表を突いたマーケティングの手法です。
例えば、プレゼント企画をしたり、バズを狙ったエックスへの投稿などがこれに当たりますが、ギャンブル性が高く炎上の覚悟も必要なので、超上級者向きといえます。
リアルマーケティング
リアルマーケティングはその名の通り、実際の商品を手に取ってもらう手法です。
例えば、化粧品のお試し品を提供したり、スクールの体験講座をしたり、ガソリンスタンドで洗車用品の実演をしてみたり、実際のものを見てもらうことです。
O2O
O2Oマーケティングは、「Online to Office 」の略語で、オンラインからオフラインへ、つまりインターネット上からリアルな現場へ、ということですが、もう少しわかりやすく伝えます。
例えば、洋服屋さんをイメージしてみましょう。
私は最近ユニクロを着用することが多くなりましたが、ユニクロはオンラインショップがありますし、実店舗もあります。
オンラインで広告宣伝をしながら、近所の実店舗でセールを行っていたりします。そうするとオンラインからオフラインへ(O2O)お客さんを誘導をしています。
これがO2Oで、実店舗を持っているとオンラインの注文を実店舗で受け取れたり、試着をして最終確認をしたりジーンズなら裾上げをしてもらったりと、オンラインの宣伝力とオフラインの都合の良さを掛け合わせるときに有効です。
個人でやるならWebマーケティングがおすすめ
「どのマーケティングの分野を選べばいいの?」
という疑問に対しては、個人でやるならWebマーケティングがおすすめです。
ほかのマーケティングとの違いを見てみましょう。
まず、マス、ダイレクト、ゲリラ、リアル、O2Oは、個人では資金面、拡散力の観点(集客力)からとても難しく、非現実的です。
個人なら、デジタルマーケティングの分野一択です。
「動画編集とか流行っているから動画マーケターとかいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はわたくし動画編集の副業も半年ほど行いました。
動画関連は確かにいいと思いますが、これは個人の好みによります。私の場合は、高速なネット環境が必要=ほぼ自宅でないと効率が悪い、という理由と動画編集で厄介なのは「音」を扱うため、場所を選びますが、そのスタイルが私に合いませんでした。
SNSマーケティングは初心者にはあまりおすすめできません。YouTube、Tiktokは動画系のため最もハードルが高く、次に画像を扱うInstagram。プラットフォームに依存してしまうため、単体で稼ぐこと(広告収入)などはハードルが高いと思います。
Xも戦略を考えたうえで発信を行っていきますが、マネタイズまでには時間がかかりますのと、結局何を売るのかが決まっていない初心者がいくらフォロワーを集めても徒労に終わります。
Webマーケティングはパソコン一台で、ほぼ静止ベースで運用できるので場所を選ばず、働き方の自由度が高いです。
加えて将来性が高い=需要が拡大していくので、初心者にはうってつけです。
Webマーケティングの将来性に関しては、【2030年まで成長の予測】Webマーケティングの将来性の記事で詳しく解説していますので、是非チェックしてみてください。
需要のあるWebマーケターに必要なこと
個人で取り組みやすく、将来性もありWebマーケティングで、仕事がなくなることはあり得ませんが、一方で淘汰され始めてきているのも現実です。
需要のあるマーケターになるためには、単純作業ではなく、より深く戦略を考え売り上げを上げることにコミットするという意思を持つことです。
上述の通り、AIによって単純な仕事は減っていくので、人間にしかできないマーケティングスキルを身に着けていくことが大切です。
マーケティングはセンスではなくスキルです。
センスがない、やったことがない、ということはあまり重要ではなく、これからちゃんと勉強してスキルを身に着けていく姿勢が求められています。
私は未経験でマーケティングの世界に飛び込みましたが初めは分からないことだらけ。
でも、感情論ではありますが、やる気次第で人生変わります。
ぜひ、Webマーケティングの業界をのぞいてみてください。
こちらの記事、「30代未経験からwebマーケターになるには?6つの方法をハードル低い順で紹介。」は実体験をもとに未経験からWebマーケターになる方法をお伝えします。
ぜひご参考ください。
今回は以上です。