
Webマーケティングを目指すには資格が必要なの?
こんな疑問にお答えします。
現役のネットショップ店長でWebマーケティングに従事しているミカヨーです。
本業ではWeb広告中心、副業ではSEOを中心としています。

今日は、「Webマーケティングに資格がいらないのか」というテーマでお伝えします。
ここでは、現役のWebマーケターに向けてではなく、これからWebマーケターを目指してみようかな?という方の「Webマーケターになるには資格がいるのかな?」という疑問にお答えします。
結論、Webマーケターになるのに資格は必要ありません。
事実、私は30代で未経験からWebマーケターになりました。今回は私の経験を交えて、Webマーケティングの仕事をするには資格がいらないということを解説していきます。
Webマーケティングに資格がいらない理由
- 採用する側が資格よりも実績を重視している
- Webマーケターとして働いている人も資格を持っている人は少ない
- 医者や弁護士のように従事するに絶対に必要な資格ではないから
- 資格取得のコスパが悪いから
- 実務ではアドリブが大事だから
1つずつ見ていきます。
採用する側が資格よりも実績を重視している
Webマーケティングで資格がいらない理由は、採用側が資格を重視していない傾向が強いからです。
私も採用のお手伝いをすることがあり、就職フェアに参加してお話をしました。
確かに資格を持っていること自体は素晴らしいですし、熱意の表れとも取れます。しかしながら実際に資格だけで採用ということはありません。
新卒ならまだしも、中途採用の場合はやはり「実際に何ができるの?」というところが気になります。Webマーケティングに関連する資格は実務をやるうえでの体系的な知識のまとめのようなものが多いので、知識だけあっても実際に集客したことや売り上げを立てた経験がなければ、「この人は戦力になる!」と思われにくいです。
資格取得をアピールするよりも、「ブログを通じてSEOとWebライティングを学び月間1万PVを集められるノウハウがあります。」とか、「Instagramでフォロワー3000人集めてアフィリエイトの報酬を発生させました」とか、「ネット物販でSEOとCVを改善してこれくらいの売上を上げました」と言ってくれるほうが、採用側もイメージがつきやすいです。そこに資格があればもちろん強みになりますが、資格を持っていないからと言って採用側はあまり気にしていないというのが本音です。
Webマーケターとして働いている人も資格を持っている人は少ない
私はECサイトを運営している会社で働いていますが、おなじくWebマーケターとして働いている人にWebマーケター関連の資格を持っている人はいません。
資格は持っていなくても実践のなかで結果を出すことが求められますし、資格がなくても実践できます。
ただ一人、私の後輩でGoogleアナリティクスの資格を自主的にとっていましたが、そこでは評価をされていなかったのを覚えています。その後輩は結果がなかなか出ず(売上が伸ばせず)、昇給のために資格を取ったといいますが、経営陣からすればWebマーケターの任務は成果を出すこと・売上をあげることであり、きちんとした知識に基づいて実務を正確に実行することではないからです。
体系的な知識を学ぶには資格という手段がありますが、実践のほうに時間と頭を使ったほうが成果も出やすい仕事と言えます。
医者や弁護士のように従事するに絶対に必要な資格ではないから
Webマーケティングに資格がいらないのは、資格がなくても実行できるというシンプルな理由もあります。
医者、弁護士、税理士、弁理士などそもそも資格がないとやってはいけない仕事があります。
また公務員試験のように試験を突破しないとできない仕事もあります。
Webマーケティングは資格がなくても試験を突破しなくてもできる仕事となります。
資格取得のコスパが悪いから
資格がいらないというのは、30代にとっては思ったよりメリットがあります。
資格は学部卒の条件や年齢など制限がある場合が多く、勉強時間から就労、習得時間まで考えると30代の貴重な時間が上手く使えないと思います。
また、Webマーケターに関する資格を取っても、それが採用につながりやすいとはいえません。
医者なら医師の国家資格を持っていて全ての病院から採用されないとは考えにくいですよね。Webマーケター関連の資格は残念ながら国家資格のように絶対的なものではありません。
それでいて、Webマーケターは実践力さえあればいい仕事となります。シンプルに、資格がなくても仕事につけるので、実践力を身につければすぐ仕事につけます。
微妙な年齢となり、限られた時間を有効活用したい30代、早く仕事を変えたいと思っているなら資格の勉強よりも実践力を鍛える方向に時間を使ったほうがいいです。
Webマーケティングの実務経験を積む方法

資格よりも実践が必要なのはわかったけど、どうやって経験を積むの?
Webマーケティングの実務経験を積む方法を紹介します。
Webマーケティングの実践方法
- ブログをやってみる
- SNSをやってみる
- ネット物販をやってみる
- 実践スクールに通ってみる
- アルバイトをする
結論、まずは副業を始めてみましょう。
そして転職を目指して成果を出すこと、そしてその成果をアピールできるまで高めることを目標としましょう。
ブログをやってみる
Webマーケティングを実践するうえで私がおすすめしているのが、個人でブログを運営してみることです。
ブログといっても、個人的な日記のようなものではなく、収益を発生させることを目的としたブログです。
個人ではコストが安いうえに、SEOやアクセス解析の知識が手に入るからです。また、収入を発生させるためのライティングやWebサイトの設計など抽象的かつ全体的な施策も考えられる思考が身についていきます。
SNSをやってみる
SNSもブログと同様に集客から販売までを実践することができ、はじめはその難しさに驚くと思います。
媒体は、主要なX、Instagramでなにか投稿してみてください。ハードルが高いかもしれませんがYouTubeで動画投稿をしてみてください。
一番取り組みやすいのはXだと思うので、Xでどれくらいの期間でどれくらいのフォロワー数が集まるものなのかを試してみてください。
ネット物販をやってみる
まず自分の不用品をメルカリやヤフオクに出品してみてください。意外とすぐに売れたり、全然売れないものも感覚でつかめるようになります。
また、ずっと売れていないも商品は文章や写真を変えるだけで売れるようになったりします。
このとき、他の人はどうやって売っているのかを研究するクセをつけていきましょう。アクセス数も見えるようになっているので、どれくらいのお客さんが集まれば1つ売れるのか?(CVR)の数値を残しておきましょう。
実践スクールに通ってみる
ある程度個人でネット上で集客しようとしたりモノを売ろうとしているときに気づくと思います。
実践するのは簡単だけど、納得のいく成果や人にアピールできるぐらいの成果を出すのはとても難しいことに。
そうなんです。私は上記の3つではブログを選びましたが、PVが集まるまでとても時間がかかりましたし、収入になるまでは1年以上費やしました。
それはずっと独学でやっていたからかな、と今では思います。独学は知識の習得が遅れてしまい、新しい情報へ流れてしまい、だんだん正しい方向から少しズレてきたりします。
なので、成果を出すために正しい方向で早くWebマーケティングを実践したいという方は体系的なカリキュラムのあるスクールに通うのをおすすめします。
『【現役8年目が厳選】おすすめWebマーケティングスクール・専門学校13校を徹底比較&オンライン学習2選』という記事では、各スクールの比較記事でわかりやすく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
アルバイトをする
実はこれは効率がいいのではないかと思うのが、Webマーケティング会社にアルバイトとして採用してもらうのが最短で実務の経験を積むことができます。
条件は職種のみ、収入は気にしないで、求人サイトで片っ端から探していく。もし今、無職、フリーター、ニートなど融通の効く生活を送っている方は取り組みやすい行動と言えます。
現在、会社員の方はアルバイトに正式採用をしてもらうことは難しいので、クラウドワークスなどスポットでできる仕事を行ってみるなどの道があります。
実践するためにはどうしたらいいか?と考えて、周りの知り合いに声をかけていくのも1つの手です。
Webマーケティングの仕事に必要なスキルと勉強方法(初心者向け)
- SEO
- Webライティング
- SNSマーケティング
- Web広告
- 動画マーケティング
Webマーケティングは一口にはくくれないぐらい沢山のスキルがありますが、ここではこれからWebマーケティングを目指してもらう方向けに、これだけは意識しておいてほしい項目を現役Webマーケターの目線から5つを選びました。
5つの項目も多いと思いますので、さらに絞るとSEOとWebライティングは初めての段階でも習得しやすいですし、SNSやWeb広告にも応用できるスキルとなるので、色々覚えることがあり大変そうだなと思った方はあきらめずにこの2つだけでも取り組むようにしましょう。
『【初心者向け】Webマーケティングに必要なスキルと勉強方法』では、さらに掘り下げて説明をしています。こちらも合わせて参考にしてください。
勉強方法は「独学 or 誰かに教えてもらう」の二択ですが、独学でも学ぶことは可能です。
『Webマーケティングの独学は無理?現役マーケターが勉強方法を解説』という記事では独学に特化した勉強方法を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
あえてWebマーケティングの資格を挙げるとすればこれ!
- ウェブ解析士
- Webアナリスト検定
- Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
- Google広告認定資格
Webマーケターになる段階では資格は必要ありませんが、実務においてデータ分析がしっかりできるWebマーケターは重宝されます。
私が見る限り、Webマーケターのなかでもデータがしっかり活用できている人は多くありません。基本的なスキルは身に付けつつも、データ解析となると億劫と思われる方も多いです。
実際私の現場では、成り行きでWebマーケターになった人もいて、その方は表面的な施策はするもののデータの分析力が弱いので、本質的な施策を打ち出すことができません。
なので、この資格をきっかけにデータ解析に強くなるなどの使い方はスキルアップという面でいいと思います。
広告に関しての資格は、広告の知識があることをアピールするものであり成果を出すためのものではないのでアピール力は弱いですが、自分の知識の実績として目指すなら良いと思います。
コロナで発覚したWebマーケティングの需要
Webマーケターの需要は年々拡大していっています。
これはWebマーケティングという仕事が存在し始めた時から言われているのですが、多くの企業はWebマーケティングの必要性に気づいていませんでした。
ところが、2020年から始まったコロナ騒動で2年間ぐらいは国レベルで外出自粛の生活を余儀なくされ、実店舗の客足が遠のきました。
その時、初めてオンラインで商売をすることに触れた方々かオンライン販売での魅力に気づき始めました。
そして、思ったよりも難しいということや思ったよりもできる人材がいないということに気づきます。
経済産業省が発表している、令和5年度電子商取引に関する市場調査の結果では、物販系のEC化率は約9%と思ったより少ないですが、年々伸び続けているのでこれからもまだまだ成長していく市場といえます。

『【2030年まで成長の予測】Webマーケティングの将来性』という記事では、Webマーケティングの将来性を詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
Webマーケティングの資格よりも実践して成果を出す
Webマーケターになるのに資格がいらないということは、裏を返せば誰でもWebマーケターを目指せるということです。
もちろん転職においてはどうしても年齢制限があり、やはり30代までが有利になります。逆に30代は最後の転職チャンスとなります。
しかし、40代以上だからといってキャリアの悩みが消えたわけではありません。Webマーケターは転職という企業に勤めるかたち以外にも、副業や独立によって資格を必要とせず稼げる仕事なので、転職で年齢制限に引っかかってしまう方にもおすすめできます。
「自分なんて・・」「これまでやったことがないから・・」ということは、あなたが今後Webマーケターになるにあたっては関係ないとも言えます。
自分がこれからどうしたいか、それにWebマーケターという仕事が合致するならぜひ一歩目を踏み出してみてください。