Webマーケティングの独学は無理？現役マーケターが勉強方法を解説

ともだち

Webマーケティングって独学で覚えられるの？

こんな疑問にお答えします。

現役のネットショップ店長でWebマーケティングに従事しているミカヨーです。

本業ではWeb広告中心、副業ではSEOを中心としています。

この記事の信頼性

Webマーケティングには興味があるから一歩踏み出したい方のために、Webマーケティングの独学についてお伝えします。

今回の独学の定義ですが、学校に通わずに勉強できるかという視点でお伝えします。

Webマーケティングは独学で学べるのか？

まず初めに結論からお伝えすると、Webマーケティングを独学で学ぶことは可能です。

ただ、Webマーケティングは学ぶだけでは身につかないのも事実です。

「学んだだけでは身につかないんだったら、学ぶ意味ないじゃん。」って思われたそこのあなた、Webマーケティングを学ぶだけでは確かに身につきませんが、Webマーケティングを身につけるための実践の段階でやはり知識がないと実践することができませんので、基本的な知識は学んでおいたほうがいいです。

ここからは実際にWebマーケティングってどうやって学べばいいの？という疑問に対してWebマーケティングの勉強方法をお伝えします。

Webマーケティングの種類

ひとくちにWebマーケティングと言っても、多くの種類がありますので簡単におさらいをしておきましょう。

上記のようにWebマーケティングの種類は大きくは7つに分類されます。

自分が興味がある分野、目指したい分野はどれなのかを考えていきましょう。

Webマーケティングという仕事には漠然と興味があるものの、まだ自分はどの分野に興味があるのかすらわからない場合は一通りの知識を入れていきましょう。

Webマーケティングを学ぶおすすめの順番

ともだち

Webマーケティングの項目が多すぎてどれから学んでいけば分からない。。

というか多すぎて、めんどくさくなってきた。。

という方のために、Webマーケティングを学ぶおすすめの順番を紹介します。

こちらは重要度順ではなく、はじめてのかたでも取り組みやすい順になります。（Webマーケティングは総合的な施策なのですべての要素が大事なのですが、はじめからすべてを学ぼうとするとわけがわからなくなってきます。）

せっかくWebマーケティングに興味を持ったのに、よく分からないで挫折してほしくないので、ぜひお伝えしたいと思います。

はじめての方であれば、この順番が望ましいと思います。

理由を説明していきます。

SEOやSNSマーケティングは運用の費用がほとんどかかりません。自分のブログや自分のSNSで学んだことをすぐに実践しやすいです。

動画マーケティングですが、これも研究するのには費用がかかりません。主流で馴染みのあるYouTubeやTicTokでの運用方法を学びます。実際に動画を投稿するとなると、労力は結構かかります。

Web広告は需要のある仕事でお金も大きく動かせるのでぜひおすすめしたいですが、はじめての場合は実践する環境を用意することが難しいと感じます。

ECマーケティングやコンテンツマーケティングは実際に自分の媒体を持っていないとイメージが湧きづらいです。ECに関しては本格的ではなくても、楽天市場やメルカリで売れている商品を研究することである程度の感覚がわかってくるので、自分の不用品をメルカリに出品してみて反応をみるなども実践しやすいと思います。

最後に、リストマーケティングですがこれは難易度が高いマーケティングと言えます。それは、LINEやメルマガに自分のお客さんのリストを持っていないと実践できないからです。

なので費用と実践のしやすさという観点から、はじめての方はまずSEOやSNSマーケティングを中心に学んでいくことをおすすめします。

Webマーケティングを独学で学ぶ方法法

Webマーケティングの独学では以上の5つの方法で独学が可能です。

1つずつみていきます。

本を読む

Webマーケティングというのがいまいちわかっていない、、という初期の段階ではまずWebマーケティングに関する本をざっと読んでいくことをおすすめします。

まず、概要や全体図を把握することで、何からスタートしていけばいいのか、自分には何が必要なのかが見えてきます。

こちらの本は2つとも漫画なので読み進めやすく、そもそもWebマーケティングって何？という方には何をやっているのかがストーリーで理解できますのでおすすめです。

より詳しく、専門的な本もおすすめしますが、別記事にてガッツリ解説したいと思います。

ブログを読む

本を読んである程度の流れが分かったら、次は実際にWebマーケターとして活躍している人のブログを読むことをおすすめします。

ブログは無料で読めますし、情報量が多く、体系的にまとまっているサイトが多いです。

とくに実際の体験談をリアルに書かれている個人ブログは、簡単な言葉で説明しているのでイメージしやすくておすすめす。

当ブログでもWebマーケティングに関する情報をたくさん発信しているので是非ブックマークして何度も読み返してみてください。

YouTubeを見る

本とブログである程度の概要がなんとなく掴めてきたら、だいたい自分が今何を学んでいくべきかが薄っすらと見えてくると思います。

そこで、複雑で専門的な内容を発信しているWebマーケティング関係のYouTubeチャンネルを見てみます。

そうするとテキストだけではいまいち理解できなかった事柄も、肉声と図解によってよりイメージしやすくなります。

ただ、本やブログのテキスト媒体に比べて、動画は分かりやすい反面、1つの動画を見終えるのにとても時間がかかります。

注意点としては、動画を見すぎて情報収集だけで1日の大半を使ってしまうノウハウコレクターに陥りがちです。

解決策としては、できれば2倍速ぐらいで見ることや、自分にとって必要な情報の部分だけを飛ばして見ることをおすすめします。

SNS（Xやinstagram）のWebマーケターをフォローする

SNSは体系的に情報を収集をするというよりは、毎日少しずつWebマーケティング関連の最新情報に触れていく目的で使っていきます。

方法としては、Webマーケティングに関する情報を発信している方のXやInstagramをフォローします。

フォローすると情報が勝手に表示されてきますので、毎日5分でもWebマーケティングの情報に触れておきましょう。

ここで注意したいのが、フォローする人を間違えてしまうと胡散臭いWebマーケター（と名乗る人）にDMなどで勧誘されてしまいますので、その発信の内容が抽象的ではなく具体的であるかどうか（専門用語に触れているなど）を確認しておきましょう。

Webマーケター、SNSマーケターと名乗って情報商材を売りつけている人もいるので、詐欺にあわないようにしましょう。

『【徹底解説】Webマーケティングが胡散臭いと言われる理由』という記事では、Webマーケターが胡散臭いと言われる理由や胡散臭いWebマーケターを見分けるポイントを紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。

オンライン講座を受けてみる

基本的な情報収集を自分で探していて、各単元ごとにもう少し具体的に深く知りたいというレベルまできたらオンライン講座もおすすめです。

本やブログ、SNSなどのテキスト媒体では物足りない、YouTube動画よりももっと深く学びたい、そういった方はオンライン講座を検討するといいでしょう。各単元ごとであれば無料のものもありますし、そこまで高額ではないのでとっつきやすいかと思います。

本格的なカリキュラムのある専門学校やマーケティングスクールに通わずとも、自分で今必要な箇所だけ自宅で勉強できるので効率がいいです。

ここでおすすめのオンライン講座をざっくりと紹介します。

Googleデジタルワークショップ

Googleデジタルワークショップは無料で学べるWebマーケティングの講座がたくさんあります。

多くの方はGoogleアカウントを持っていますので、デジタルワークショップと連携させることで無料で使うことができます。検索連動型広告やソーシャルメディアの使い方など多くのWebマーケティングに関する講座がありますので、見てみる価値はあります。

Googleデジタルワークショップ

Udemy

Udemy（ユーデミー）は2010年にアメリカで始まったオンライン教育のプラットフォームですが、2015年から日本のベネッセが業務提携をしている信頼できるオンライン講座です。

【Webマーケティング】で検索をかけると、それだけで1029件ヒットします。（2025年1月30日現在）

注意点は、多言語に対応しているので、日本語にチェックを入れて検索することをお勧めします。

9割は有料となりますが、頻繁にセールをやっているのでブックマークしてお得に講座を受けられるように準備しておきましょう。

Udemy（ユーデミー）「Webマーケティング」

ジッセンオンライン

ジッセンオンラインはとっつきやすい月額制で、短期集中であればUdemyよりもまとめて安く勉強できます。

1講座は約20分～60分程度で、学習内容はWebマーケティング、デジタルマーケティング、Web広告運用、データ解析、SNSなどWebマーケティングに関する重要な項目を抑えています。

ジッセンオンライン

Webマーケティングを独学で行う際の注意点

1つずつ見ていきます。

学ぶ教材を広げすぎない

Webマーケティングはただでさえ学ぶことが多く、沢山のことを網羅的に学び総合的に実践していく仕事です。

そうですね，受験勉強対策でいうと、5強化7科目をそれぞれ7割方習得してあとは模試を受けまくるといった国立大学タイプです。私は私立大学卒業なので3科目特化でしたが、それとは逆のスタイルになります。

ただでさえ学ぶ科目が多いのに、それぞれの教材（ここでは本やブログ、講座等）が多いと情報に埋もれてどれもこれも中途半端になってしまいます。

それぞれの科目に対して多くても3冊以内に納めていれば十分かと思います。Webマーケティングの概要はこの本、SEOのことならこのYouTuber、Web広告ならこのオンライン講座など、はじめのうちは各項目ごとに学ぶものを絞ることが大事です。

学ぶ順番を決める

Webマーケティングを独学で学ぶときは、学ぶ順番を決めておきましょう。まず概要を学び、そのあとはある程度の期間で1つずつ学ぶことをおすすめします。

例えば1ヶ月は概要を学ぶ。その次の1ヶ月はSEOを学ぶ。その次は、SNSを学ぶ、など順番を決めてその期間だけは1点集中スタイルがいいでしょう。

というのも、Webマーケティングの科目はこれまで見てきた通り、とても広範囲にわたるので1ヶ月に満遍なく浅く広く知識を入れても記憶に残りにくく、あまり身にならないからです。それよりは短期で1項目ずつしっかりポイントを抑えていきましょう。

信頼できる情報を見極める

現代は情報に困ることはない幸せな時代ですが、手当たり次第に簡単に情報に触れられるというのも悪い面があります。

それは質の悪い情報や詐欺的な情報にも出会ってしまうことです。

「Webマーケティング」と検索すれば、ネット上、SNS上に無数の情報が出てきますが、役に立たない情報もあります。

そこで、独学をするときはこの情報は信頼できるかな？という目を持って情報を精査してください。

本なら著者、ブログやYouTubeなら投稿者、オンライン講座なら運営会社を調べて、実績があるかどうか？内容は濃いものか？を気にしていきましょう。質の高い情報と質の悪い情報では学びの速度が違ってきます。

Webマーケティングを独学で習得するのは難しい

冒頭にお伝えした通り、Webマーケティングを独学で学ぶことは可能です。

現代ではインターネット上にあらゆる情報やプラットフォームが出てきているので、自宅でも学習しやすい環境になっています。

学びやすい環境があるのはとても嬉しいことですが、一方で現役マーケターの目線からいうと「学ぶことはできるけど習得することが難しい」と感じています。

実際に私がWebマーケティングをある程度習得できたのは、本業で会社員として実践をしてきたおかげと思います。

また、私はWebマーケティングの副業でブログ運営とネットショップの運営をやってきましたが、「あっ！そういうことか！」と色々なことが腑に落ちたのは私自身がWebマーケティングスクールに入って講師たちに教えてもらったことがきっかけだったりします。

本やネットで自分で調べて学び、我流で実践することはできますが、独学では正解が分からないままモヤモヤしてしまうことが多かったように思います。

もし少しでも学ぶ時間を短くしたいというのであれば、マーケティングスクールを検討してみるのがおすすめです。

『【現役8年目が厳選】おすすめWebマーケティングスクール・専門学校13校を徹底比較＆オンライン学習2選』という記事では、現役マーケターの目線から各スクールの感想を記載しています。ぜひ参考にしてみてください。

もちろんお金はかかりますが、これは冗談抜きで数年分（私の場合は3年～5年ぐらい独学でもがいていた）ぐらい得をします。

学ぶことはできるけど、腑に落ちるまで習得することが難しいなぁと思いつつ、ある程度習得できたと思えることは自分の自信に繋がります。

Webマーケティングという仕事をやってみたいというあなたは、ぜひ色々な方法を試してみてください。