29歳未経験からweb系転職

【転職体験談】元飛び込み営業、未経験からwebマーケティング職になってよかったこと。

webマーケティング職になんとなく興味はあるけど、今ある仕事を変えてまで本当に転職してもよいものだろうか?

こんな不安を抱く気持ち、わかります。本記事では実際の転職体験談から、webマーケティング職になってよかったことをお伝えします。

  • 仕事面
  • 働き方の面
  • 収入面

この3つの軸においてすべて理想通りで満足しています。私はwebマーケティングの仕事について本当に良かった、と思っています。

本記事ではこの3つの軸について深堀りしていきます。

 本記事の信頼性 

  • 元、転職サイトの営業マン
  • 29歳未経験からEC業界のWEBマーケターとして活躍中
  • Webマーケティングの副業と合わせ、地方にいながら年収700万(前職350万)
  • 本ブログ10,000PV達成

webマーケティングという仕事に満足している点

私は前職は法人向けの営業職でした。

対人営業職そのものは魅力的な仕事だとは思いますが、やはり向いている人と向いていない人がいると思います。当時から私はあまり向いていないのではないかと思っていましたが、webマーケティング職についてからはやはりその直感は正しかったのだと感じています。

webマーケティング職になってよかったと感じる点は、

  • 移動しなくていい:残業につながりにくい
  • 考えてから提案できる。アドリブがいらない。
  • 数値で判断できるので仕事に納得できる
  • 裁量がある

移動しなくていい:残業につながりにくい

対面営業ですと、オフィスに向かう必要があります。今はzoomなどで提案はできるでしょうが、営業においては対面するという独特の空間によるメリットが大きいのは事実です。表情はもちろん身振り手振りの相手の雰囲気、限られたスペースの中で商談するぞというお互いの空気感、広い机で資料を提案しやすい、など営業する側は成約につながりやすいですし、営業される側も話を理解しやすいです。

ただ、私は移動の時間がもったいないなぁと思っていました。電車にしろ車にしろ、移動時間そのもので30分〜1時間かかります。過去は東京勤務でしたので電車に乗る時間から駅までの地図を出し、駅から会社までの所要時間を計算し、逆算するなど移動計画も地味に時間がかかり、正直めんどくさかったです。自分の旅行計画は入念にやるのですがね。

その点、今のwebマーケティングの仕事では移動はゼロです。移動がない分、業務時間は販促活動のみに集中できますし体力的な疲れは少ないです。webマーケティング上の営業マンはコンテンツなのでその営業マンをコツコツと育てている印象です。

営業マン時代は移動する間に気分転換をしているつもりだったり、途中カフェに寄って同僚と雑談をすることもあり、そのような時間がないのは少し寂しくもありますが、それが結局残業につながって毎日疲弊していたことを考えると、webマーケティング職は仕事効率がいいと言えます。

今では、もう8年以上18時の定時上がりでリアルに残業はゼロです。私は小さい子供が2人いるのですが、子育ても共同でおこなうことができ、仕事だけでなく人生全体で見たときにすごく充実しているかもしれないと思うのです。

考えてから提案できる:アドリブがいらない

私は営業マン時代に困ったことは、提案先でのアイスブレイク(天気や趣味の話など)や予想外の質問にあたったとき、あまり機転が効かずオロオロとしたりちょっと適当な返答をする場面が多かったです。いつも変に緊張していた記憶があります。

Webマーケティングの仕事では、コンテンツ自体を考えてから発信するものなので、内容をしっかり決めたうえで公開します。もちろん修正事項は都度ありますが、それはデータを見てまた内容を練るという時間差が存在します。ECサイトではお客様からのお問い合わせがありますが、難しい内容であっても社内で協議してからの返信になるのでアドリブで返答することなくしっかりと正確な情報を届けられることに安心します。

数値で判断できるので仕事に納得できる

webマーケティングの実務では結果がすべて数値化されるので振り返りがしやすいです。

対面営業時代はアポの件数目標や電話回数などの数値目標と数値振り返りはあったのですが、営業先に出向いてそのクライアントの反応がどうだったのか?どうすれば次に繋げられるのか?という部分を感覚や経験値でしか判断することができず、仕事を頑張りたいのにモヤモヤが続いていました。

それと比べると、私が入稿した広告のアクセス数、クリック数、コンバージョン率、売上額などすべてが数値化されているので、どこをどうしたらよいかの改善点も分かるし、狙った施策が正しかったのかどうなのかがとてもクリアなので、成果が良くても悪くても自分の仕事に納得することができます。

私にとってはその仕事への納得性がモチベーションに繋がっています。

裁量がある

クライアントワークにしろ自社メディア運営にしろ、webマーケターはサイトやコンテツ全般の販促活動を担うので、行った施策が企業の業績に直結します。売上を上げることや集客を上げられる実績を積むことで「この人に任せて大丈夫だ。」という信頼を勝ち取れば、自分が試してみたいと思った施策の提案も受け入れてくれることが多いです。企業の経営者にとっては利益を上げることが全てでそのために売上をあげられる人の提案は前のめりに聞いてくれます。広告予算や売上予算を預かるのはたしかに責任はありますが、ある程度自由にやらせてもらえる仕事で、言われたことを淡々と行うことより、自分であれこれと試行錯誤して仕事を進めたい人には向いています。

私は「なぜこんなことをやるのだろう?」と疑問に思ってしまうタイプなので、今のように予算内で販促活動を自由にやらせてもらっているのはこの職種になってよかったと思うことです。

webマーケティングの働き方に満足している点

webマーケティングの仕事は仕事内容だけでなく、働くスタイルそのものも魅力的です。

  • 働く場所を選ばない
  • スーツを着なくてもいい(企業にもよる)

この2つが私にとって良かった点です。

働く場所を選ばない

これはweb系の仕事でいい点としてよく取り上げられていますよね。

働く場所を選ばないメリットをさらに細分化すると、

  • 地方や田舎にいても全国相手に勝負ができる
  • 家族と過ごす時間が増える
  • 仕事に使える時間が増える

この3つに分かれます。

東京から地方の地元に戻って転職活動をしているとき、周囲に影響された先進的な感覚を失ってしまうのではないかという恐怖がありました。もちろん地方や田舎でも先進的な考えを持つ企業も多くありますが、都会と比べると絶対数は少なくなります。近所の商店で働く可能性ですら十分にあったので、私の人生における仕事への充実はあまり期待していませんでした。

色々な運が重なりwebマーケティングの仕事はとてもエキサイティングだったのです。それはウェブ上ではお客さんが全国だからです。一昔前、商圏を広げるには都会のほうが成功しやすかったのです。どんな商品やサービスでも人を集めることが重要だからです。ネットのない時代では地方や田舎では商圏が限られますから、大手の資本をもたない限り集客においては限界がありました。しかし、現在ではネット上にたくさんの人が集まっているので、リアルにおける所在地は関係なくなり、お客さんもライバルも全国に住んでいる人になります。ここが当時の私にとっては衝撃的で、「地元にいてもいいじゃん。」と思えた理由です。

営業時代は会社自体は全国に支社がありましたが、個人レベルでは東京23区内にいる企業さんの担当者でしたし、それは競合営業も同じでした。私は地元にいながらも全国相手に勝負できていることの規模の大きさと良い違和感を楽しんでいます

スーツを着なくてもいい

これは会社によるところもありますが、業界全体としてオフィスカジュアルの傾向が強いです。

私の職場もこれにもれず、私服通勤です。そして在宅も交えると、1年で1回スーツを着るかどうか?という頻度です。

スーツって堅苦しいのと、繊細がゆえに取り扱いに気を使うし、なによりお金かかりません?むちゃくちゃコスパ悪いなぁと正直思います。

まずスーツそのものが高いです。1着安いのでも2万〜3万、革靴、ワイシャツ、ネクタイなど一式揃えると4万〜5万いきますよね。さらにスーツは3着以上着回さないと痛むので、かかるお金は3倍になります。加えて、クリーニング代もかかるのでとにかくお金がかかる。

お金を節約しようと思って、自宅で洗濯してのりを付けてなんてことをやっていましたが、手間ですし時間がもったいないと感じていました。

私服通勤のいいところは、スーツに回すお金でちょっといい私服を買えてそのままオンオフ兼用できることです。欲しかったブランドの洋服なども、仕事にも使えるからいいよね、と奮発して所有感とともに仕事へのやる気にも繋がります。

スーツを着たほうがカチッとして仕事している気になると思う人もいるので、これは個人差があると思いますが私は私服通勤のほうがラクで経済的だなぁと思います。

Webマーケティングの収入に満足している点

webマーケティングの仕事について良かったと思う点は、やはり収入面です。

  • 本業の収入が上がった
  • 副業の収入を得ることができている

収入だけが全てではないですが、精神的にも安定しますし、新しいチャレンジをしようという気になります。

とくに本業と加えて副業収入を得ることにつながっているのが嬉しい一面です。

本業の収入が上がった

webマーケティングの職種という特性から直接的な評価につながりやすいので、成果を上げることができれば昇給しやすいです。

私の場合は対面営業職はダメダメでしたが、今の職種は向いていたのと業界が伸びているので努力したぶん報われているだけの成果を出すことができました。

webデザイナーを経由したのですがその時は昇給の基準がわからず先が見えなかったのですが、webマーケティングの仕事について収入があがったことは本当に良かったと思っています。

副業の収入を得ることができている

webマーケターは独立する人も多いなと思います。私の前任が独立したのですが、その際「うちの店手伝わない?」と声をかけていただき、そこから副業人生が始まりました。ECサイトにおいてはwebマーケティングの職種に従事している割合は少ないので、特に地方においてはお願いできる人が少ない、というのが声をかけてもらった理由です。

売上の数%をいただくという代行業をおこなっていますが、在宅で完結するし完全歩合制なので非常にやりがいがあります。

運営代行の副業に慣れてきた頃、自分でもやってみたいと思い在庫リスクのないメディア運営(ブログ)を始めました。

本業でECサイトを運営しているとはいえ、メディア運営はまた違う特性もあり覚えることも多かったのですが、本業と共通する部分が多く「何を言っているのかが分かる」状態からスタートできたのはとてもラクでした。

本業では徐々に管理側に向かっていて仕事が落ち着いてきているので、今は副業に力を入れています。誰にも頼らず自分自身でゼロから稼ぐ術を持っている、というのは自信に繋がります。会社が倒産したり、クライアントと仲が悪くなったりして仕事が無くなる可能性もあります。それはいわば生殺与奪の権を自分以外に握られているということなので本当の意味では安心ができません。

オンラインスクールにも通い始めていますが、社外で学ぶことで自分の常識が合っている部分や間違っていた部分の確認ができとても成長を感じられます。それを本業に活かすと成果が出たり、また本業でうまくいったことを副業で試したりと、とにかく本業と副業が相互にリンクしているというのは時間効率的にめちゃくちゃコスパがいいと感じます。

副業で稼ぐことまで視野に入れているならwebマーケティングはとてもおすすめです。

現役8年目がおすすめするWebマーケティングの副業10選と始め方【未経験OK】

webマーケターの仕事でつらい、しんどい点

ここまで書いてきたように、ほぼ90%以上はwebマーケターになってよかったなぁと思います。

しかし、もちろんいいことだけではなくときにはしんどいなぁと思うことはあります。

webマーケターの仕事で辛い、しんどい点は、

  • 成果主義
  • どこでも仕事ができるのでオンオフが曖昧になる
  • 自己管理能力が必要

『自由には責任が伴う』という慣用句があります。webマーケターは自由度が高い仕事ではあるのですが、そのぶんきっちりとした成果を求められます。数値で判断されるので、経営者や依頼主も成果が悪ければツッコミをいれやすいので、そこでしゅんと落ち込むのではなく、現状をしっかり受け止め、次に活かす気構えが大事です。

どこでも仕事ができるというのは、自宅ならソファでも寝ながらでもできてしまうので、webマーケターになりたての頃は早く寝なきゃいけないときや家族との予定のギリギリまで仕事をしてしまう事がありました。そうなると家族との関係も悪くなるので、途中から区切りをつけるようにしました。クライアントワークの副業の場合は、今日は休みたいなぁと思っていたときに限って依頼がきたりするので、しんどいと思うことがあります。

最後に、自己管理能力を鍛えること。実務よりもなによりもこれが一番つらかったかもしれません。webマーケターは本業にしろ副業にしろ自分で計画をして、自分で仕事やメンタルを管理する必要があります。セルフコントロールは長期間実践しないとなかなか身につかないのだなぁと思いました。

まとめ:【後悔なし】webマーケターに転職してよかった

最後に、webマーケターに転職して良かったことをまとめると、

●仕事面

  • 移動しなくていい:残業につながりにくい
  • 考えてから提案できる。アドリブがいらない。
  • 数値で判断できるので仕事に納得できる
  • 裁量がある

●働き方の面

  • 働く場所を選ばない
  • スーツを着なくてもいい

●収入面

  • 本業の収入が上がった
  • 副業の収入を得ることができている

です。つらいこと、しんどいことはありますが、それを乗り越えられるだけのいいことがあります。

私はwebマーケターに転職して人生好転したなぁと心から思っています。

私みたいに過去に向いていない仕事や評価されていない仕事でつらい思いをしている人を1人でも力になりたい、そう思ってこの記事を書いています。

この記事があなたの背中を押すことができたなら幸いです。