これからのキャリアを考えた時、自分はどういう方向に進めばいいのかずっと悩んでいた。
方法は2つあって、1つは自分の内側を探ること、2つは外側を探ること。
私はこの2つをこの1ヶ月ずっと考えていて、ついに結論が出たので、同じように悩める人に共有して、少しでも前に進めるようにしたいと思ったので綴ります。
悩んでいたきっかけ
そもそも論として、これは生き方、働き方に対しての考え方です。
趣味がない、仕事以外でやりたいことを探している、という話ではありません。
あくまで、自分の仕事、経済的な悩みのためのキャリア選択という意味での悩みです。
私が悩んでいたことは、経済的不自由のないためにどんな仕事を選ぶべきか、ということ。
それは何のためかというと、純粋に家族を養っていける+自分の成長のための自己投資のお金が欲しいということ。
今考えると、私は中流のサラリーマン家庭に育ちました。持ち家もあり、欲しいものも買ってもらい、東京の私立大学に一人暮らしをさせてもらえるぐらい、特別金持ちというわけではないけど、やりたいことをやらせてもらえる家庭。
親父は休日はパチンコで2万、3万負けても笑っていられ、母親は趣味のインテリアやガーデニング、洋服に年間数十万使える、毎年1回平均で家族旅行にもいける、そんな感じ。
自分も大学を出て、就職して何年かしたらそんな感じになるんだろうなと思ったけど、現実は少し違った。
競争心やビジネスマインドがかけていたため少しレールから逸れてしまった。
そうなると今の日本では、企業に勤めるという観点では逆転が難しい。
中小企業のサラリーマンである限り、生活の保証はあるけど大きな冒険はできず日々の小さな幸せを噛みしめる。
それも多分きっとかけがえのない幸せなんだろうけど、自分はもう少し上のステージを経験したうえで、一周回ってやっぱり平凡がいいよね、と言えるようになりたい。
まだ見ていない景色を見ないうちに、今が一番幸せ、というふうに思うには少しモヤモヤがある。
だから自分は企業に依存しない方法で、今以上に稼ぐ方法を探し続けていた。
ぐるぐるとどつぼにハマる
じゃあ、何をしてきたかというと、自分に合う仕事は何なのかを探してきた、十何年も。
高校生の頃は飲食店、大学生の頃は飲食店でアルバイト、就活で死ぬほど悩み失敗をした結果、新卒の会社では法人に対してネット広告の営業、それから会社を辞めて資格勉強をしたり、スロプロで生計を立て、お金が尽きネット販売と西武百貨店のレジ打ちのバイトをする。
その後はネット通販の会社に再就職、仕事や働き方はそれなりに好きなのだけど給料が安い。
だからこんな感じの働き方で収入さえ増えればきっと幸せだろう、と思い調べた結果、2020年現在では非常に多様なギグワーク(いわゆる副業)があることも知り、自分に関連するネット販売だけでなくスキル系(webデザインや動画編集、映像制作)や情報発信系(ブログ、アフィリエイト、SNSマーケティングなど)があった。
もしかしてこっちが向いているかも、あっちはどうだろう、と色々試した結果、器用貧乏になり本業も含めて全てが中途半端になってしまったので、このままではヤバイと思い、自分のことを再整理する必要があったのでここに記していこうと思う。
好きなことは意外とある。でもそれが迷いの原因
自分の場合は意外と好きなことが多いかもしれない。しかしそれが致命的迷いの原因だとも気づいた。
得意とか他の人から見てどうかは分からないが、文章を書くのも好きだし、ものを売るのも、売り上げを上げる事も好きだし、写真を撮ったり、自分の考えを整理して人に教えるのも好き、人のためになるのも好き、何かをデザインするのも好き、おしゃれをすることだって好き、ってようするに何がしたいねんってことですよ。
そこで感じたのは、好きなことはたくさんあるけど、目的は何なの?って感じです。
目的はまず稼ぐことなんじゃないかな
冒頭に戻るけど、目的はきっと稼ぎたいってこと。今の資本主義では事実はどうかとして、「稼ぐ=その人の価値」みたいな見られ方をする。
いいか悪いか別にして、稼いでいる人を見るとすげーって思われるし人も寄ってくる。
逆に稼いでいないと下に見られてしまう。違う場合もあるけど、自分がそのように思われているかもって思うことが悔しいよね。
これは実話だけど、嫁の両親からは自分のサラリーマンとしての年収が低いことで小馬鹿にするような発言が垣間見える時がある。
団塊世代の銀行サラリーマンってだいたい年収700万〜1000万ぐらいだから、それがスタンダードになるわけ。
その目線からしたら、確かに安いし自分も大学入学したぐらいの時は自分がその位置に行くと思っていた。
でも現実は違ったよね。だから自分の精神的安定を求めるためにも、必要か必要じゃないかを除いても稼いでいきたいわけ。
稼げるようになれば時間的にも金銭的にも余裕ができるからやりたことは後からでもいくらでもできると思うんです。
高校生の頃、楽しいと思って始めたストリートダンスも「これで飯食うことは難しい。」と思って大学2年で辞めてしまった経験から、
自分の中では稼げないことは続かないということを身に染みて感じているから。
自分はアーティストよりビジネスマン的な思考なのだと気づいた。
じゃあ稼ごう、と思った時地方のサラリーマンとして頑張った場合でもせいぜい月給10万〜20万アップってところ。
生活はできるんだけど、満足感としては違う。
じゃあ、どうすればいいかというと副業をするか起業をするかの二択でしかない。
今はいきなり起業をしなくても副業で月100万レベルの稼ぎ方があるから、副業でもいいんじゃないってことで、
好きなことはたくさんあるけど、稼ぐという視点での副業探しが始まった。
どう生きたいか?ということは見つかる。生き方から見つけよう。
今の時代、稼ぐ方法はたくさんありふれている。でもその選択で時間を消耗してしまう。
悪い意味での情報過多。
そこで、どんな事業をやるのかと考えたときに、生き方から探ろうと思った。
以下、自分の例
場所
どんな場所でも働けるようになりたい。東京の暮らしは地方育ちにとって合わなかった、かつ家族がいる地方で働けることが大事。
服装
くだらないかもしれないが、自分は私服で仕事がしたい。スーツを着る仕事もしていたが、窮屈かつメンテナンスのコスパが悪い。
白シャツは毎回クリーニングのお金もかかるし、アイロンがけや黄ばみ、スラックスの折りシワなど気にすることが多すぎる。
だらしない自分にとっては私服がベスト。それでオンオフ使えるからコスパもいいよね。
時間
別に長時間仕事をすること自体は嫌いじゃないんだけど、時間帯は選びたいなと思う。
誰のために
自分だけのため
まず自分1人だけのための仕事はつまらない、そして虚しい。
これは自分がパチスロで生計を立てていたときに強く感じことだ。
設定狙いや天井狙いを駆使してバジリスク 絆の6をぶん回して1万5000万枚でたことをきっかけにパチスロをやめた。
朝9時から夜11時までぶん回しているとき、左右の席では素人の泣きそうな顔で高齢のおばちゃんや若者が30分おきに万札をつぎ込んでいる。
スロットは小規模の相場である。天井に近づくと、背後からハイエナが徘徊しだす、まさに食うか食われるかの戦場。
幸い自分は昔に勝ち方を教えてくれた人がいたので、餌食になることはなかったが、
自分だけが得しているゼロサムゲームで、誰からもありがとうと言われないし、隣の人を助ける事もできないことに虚しさを感じたのだ。
正直、月収で言えばサラリーマンの3倍は今でも稼げると思うけど、稼ぐだけが正解じゃないとも気づいたのだ。
誰かのためになったうえで稼ぐという点では、投資より価値を与えて対価をもらうビジネスの方が健康的な気がしたのだ。
だから自分はFXにも向かないのだと思う。
to B か toCか
自分以外のために商売を考えるなら、to B(企業)、toC(消費者)になるんだけど、自分は toCを選ぼうと思った。
理由は下記3点。
- クライアントの都合ありき
- レベルが高い
- 発注者になれない
広告の営業をしていて思ったのは、企業と仕事をするということはクライアントの予算や発注のタイミング、決済者への凛義など、こちらの都合で動かすのが難しい。
スケジュールにしてもこちらで主導権を取れないのがもどかしい。
でもそれは昔の話だから、今専門スキルを持った状態ならクライアントワークもできるのではないかと思ったので、稼ぎ方を分析しようと思ってある有名なオンラインサロンに潜り込んでみた。そこでは各分野での稼ぎ方を研究し、気づいたのは猛者に囲まれながら営業もしなければいけない、そしてそれは自分が苦手とすることだということ。
これは実力不足だが、企業の要望はレベルが高いし、競合もレベルが高い。その中での競争はやはりエリートが勝ち抜くようにできているぐらい難易度が高いが、残念なことに自分は今からそのような猛者と戦える自信もないし、高額な受注額に満足してもらえるような価値を提供できるスキルを持ち合わせていないし、今からそのようなスキルを身につけるのは時間対効果も悪いと思うのだ。
今はECサイトの店長として、デザイナーや受注対応の方に仕事を依頼する立場になって気づいたのだが、自分が経験した仕事を依頼できるということはレバレッジが効くということ。ある程度の企画や方向性が固まればあとは単純作業が多いのでそういった作業を依頼できると自分が考える時間を作ることができるので、強い。
クライアントワークでは結局作業を請け負う形になるので、下にふる事もできないし、クラインとの要望に応え続けなければならない。それはきっと自分にとってはストレスで向いていないだろうな、ということに気づいた。だから、フリーランスのWEBデザイナー、ECコンサル、動画編集、映像制作、などのクリエイティブ系のクライアントワークをやめようと決意したのだ。自分は今の仕事を考えても、発注する側でありたいし、その間に新しい企画を考えたりする方が専門的スキルを駆使して作業をするよりもあっていると考えたのだ。
to Cに何を売るのか?
では、自分のスキルの切り売りをしないのであれば、自分の何を対価として事業を行えばいいのだろうか。
それを自分の経験からだすと、ECの経験からモノを売ること。
そこには沢山の人との出会いもあった。
誰と、が大事だった
スロプロは生活するぐらいには稼げていたけど、歳を重ねるに連れ誰とも会えないし、共同作業ができないということ、社会的立場が全く無いことが日に日にストレスになっていった。
打ち子をやとえばいいんだろうけど、自分は多分人見知りだから、得体の知らない人とは仕事ができないのかもしれないと思っている。
自分がよく知っている人や実際に会った人だからようやく仕事を頼むことができるから。
ついでにスロットの未来は明るくはないことも感じていた。
何年か経ったあと、自分はECサイトの店長として海外出張に行くことになった。
そこでメーカーの人と出会った経験が人生の中でとても強く印象に残っている。
きっと自分にとって大事なことはビジネスを行っていくなかでの人との出会いに喜びを感じるのだと悟った。
それはやっぱり対面としてリアルで出会えるから楽しいんだと。
誰でもいいのか?と言われるとそうでもない。
- 情熱のある人
- 自分の視野を広げてくれる人
- 近くのごく普通の仲間
つまり、仲間と一緒にtoCに向けたビジネスを展開したいのだと気づいたのだ。
そしてそれをPCを使って自分の思うままの働き方で。
メーカーの担当者というのは基本的に発注してもらうことが仕事なのでベストだと思う商品を作ってくれるしその真剣度に自分も刺激をもらう。
さらに自分は学生の頃に海外旅行に行っていたことで、理屈は分からないけど海外の人と関わることが好きだった。
かといってそんな日常とかけ離れた場所だけが好きかと言われるとそれはそうでもない。
梱包のおばちゃんみたいなたわいもない話をする時は気持ちが安らぐ。
ECには幅広い出会いがある。それは自分にとってなんだか楽しい気がするのだ。
結局自分はECで出来上がった人間だったのだ。
ミニマリストという合理的な考えも受け入れつつも、モノと関わらないことは自分の人生ではありえない。
ものを売ることも買うことも好きだし、できることだと思う。
まとめ
やりたいこと、というより、なりたい自分とできることを突き詰めた結果、偶然的要素もあるけどECサイトの運営が肌にあっていた。
そのために今後はやるべきことをやっていくだけ、自分はきっとそれで幸せになれるはず。
書ききれなかったので、下記に大事なことをメモしておこう。また時間ができたら書き殴りたいと思う。
- スキル獲得の勉強をやめる。
- インフルエンサービジネスは本業で成果を出した人が成功する
- 情報発信の前に成果を出すこと
- 新しいことを次々と手をつけるのはコスパが悪いので1つに絞る
- やりたいことが見つからなくてもなりたい自分は見つかる
- それでも一回やってみること大事。
- ただ会わなければ早急に撤退する。
- 初期投資が少ないものを選ぶ
- いずれは器用貧乏から脱しなければならない。
- ビジネスプランのないTwitterのフォロワー増やしは時間の無駄
今回参考にしたのは、以下3つの著書です。
八木仁平さんの著書:
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
やまもとりゅうけんさんの著書:
「知っているかいないか」で大きな差がつく! 人生逃げ切り戦略
長倉顕太さんの著書:
GIG WORK(ギグワーク) 組織に殺されず 死ぬまで「時間」も「お金」も自由になる ずるい働き方
- やりたいことは内側にある(八木仁平さん)
- やりたいことは外側にある(長倉顕太さん)
- やりたいことは探さなくていい、それよりやるべきこと(やまもとりゅうけん さん)
という皆様第一線で活躍されている相反する主張ですが、それぞれ本質を得ているなと思いました。
これをうまく組み合わせるとなんとなく見えてきました。
あくまでいいところを抽出して、自分に置き換えること大事だと思います。
この記事があなたの参考になれば幸いです。