【シングルタスク実践】シングルモニターの効用。デュアルディスプレイをやめた理由。

デュアルディスプレイって捗るの?
在宅ワークだけど、なかなか集中力が続かないから環境構築にモニターもう一台足してみようかな。
ともだち
ミカヨー
集中力や作業効率アップのためのデュアルディスプレイはおすすめしないかな。その理由を伝えるよ。

在宅ワークが進む中、自宅のPC環境を整える1つとしてモニターを検討している人が増えていると思います。

私もPCの環境構築にずいぶん時間を使ってきて、デュアルディスプレイも含めあれこれと試してきました。

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そんななか、昨年Macbookpro16インチを購入した時、その画面が綺麗で見とれてしまって、その時思い切って外部モニターを外してみたんです。

そうするとモニター1つなのに作業がはかどるような気がしたんですね。

そこで気になって色んな人のブログを読んでみて、たぶん1つのモニターのほうが集中できるだろうという結論に達しました。

今回はデュアルモニターの欠点、シングルモニターの効用と、そこから感じた仕事をすすめる上での本質的な考え方をお伝えしたいと思います。

デュアルモニターは時間的なストレスがある

環境構築

デュアルモニターにする場合、環境構築の調査から実際の設置まで時間がかかります。

  • 外部モニター選び
  • PCが対応しているかどうかを確認
  • 配線、接続ケーブルを選ぶ

まず、外部モニターを選ぶのは意外と時間がかかります。どの解像度がいいのか、どのサイズがいいのか、どのメーカーがいいのか、そして価格も検討しなければなりません。

これはMacユーザーに多い悩みですが、PCに2台接続するためにどうしたらいいか(m1 macbook air は2台以上接続できない)というところから調査の時間がかかります。Mac mini やm1以前のMacは2台以上接続できるのですが、これもハブの接続方法をマスターする必要があります。

その後は電源ケーブルを2つ確保するために部屋の電源コンセントや延長ケーブルを調整したりしないといけないのです。

ウィンドウマネジメント(ウィンドウの移動や画面幅の調整)

ようやくの思いでデュアルディスプレイ環境を整えて作業を開始して、よし作業効率アップだ!と意気込んでも気づかないストレスを抱えることになります。

それは、ウィンドウマネジメントに囚われてしまうということ。

2台のディスプレイは全く同じものにするほうがいいですが、それでもウィンドウを左右に動かし、使わないものはサブディスプレイに移したりしますが、その時間って意外と無駄です。

もし、左右のディスプレイが違う場合はさらにストレスになります。画面幅を微調整するのですがこれもまた直接的な仕事の作業ではないので無駄と言えます。

この点に関して、同じことを考えていた方のブログが有りましたので紹介します。

With a single screen, I eliminate decisions. I don’t waste time deciding where to drag windows or fiddling with where to place a given window.

(独自翻訳:シングルモニターでは、(ウィンドウマネジメントの)意思決定を減らすことができる。どのウィンドウをどこにドラッグするかとかそういう時間をなくすことができた。)

参考記事:Why I Stopped Using Multiple Monitors (Hacker noon)

そうなんですよね、このウィンドウを調整するのって時間がかかるんです。

Command + tabでアプリケーションを切り替える際、デュアルディスプレイにしていると「あれ、お前そっちのウィンドウにおったんか」ってなって思考や集中力が途切れたりすることがある

参考記事:デュアルディスプレイをやめた(mozlog)

時間もかかるうえに、いったん集中力がきれてしまうことがあります。

ウィンドウマネジメントはほぼ無意識で行っているので、時間を使っている感覚もないので改善するということに気づかないから知らない間に効率を落としていたのです。

1つのことに集中しにくい

ながら作業になりがち

メインのディスプレイに作業用、サブのディスプレイにフォルダ一覧やカレンダーなどを置いて効率的~なんて思っていましたが、慣れてくるとサブディスプレイに動画や音楽を流し始めたりします。

ちらちらとサブディスプレイを見てしまうんですね。

マルチタスクをこなそうとして、結局どれも終わらず中途半端になってるなあって。ぼくはデュアルモニターにしてから、2時間の映画ですら、集中して鑑賞できなくなってしまったんです。

参考記事デュアルモニターにして「効率」と引換えに失った大切な時間【マルチモニター論争】(HASH TRIP)

これは私もまったく同じ状況になっていました。

これをやる!って決めているのにも関わらず、いろんなことをやってしまっていて結局仕事が途中までしか終わっていない、また翌日に持ち越し、ということはよく起こっていました。

ツイッターやメール、ラインなどを開いてリアルタイムの情報を得たい方もいると思いますが、私の場合はそういったリアルタイムの情報が集中力を妨げる要因になっているので、今やっている作業以外の情報は排除するようにしました。

デュアルディスプレイの身体的デメリット。首が疲れる、目も疲れる

デュアルディスプレイは頻繁に左右に首振りします。

動きが多いのでそのぶん疲れも溜まっていきます。

更に良くないのは、首を真正面に向けないこと。

首がまっすぐ向かないまま首を固定していると、体に歪みが生じるようになるようです。

実際に困った方もいたようです。

※参考記事:デュアルモニターで首がバグった話

体は資本ですから、体が不調なときは当然集中力も落ちてきます。

Daigoの超集中力にも、姿勢を良くする、という項目が挙げられてます。

私は画面の高さを上げるためにモニターアームやノートパソコンスタンド、そしてゲーミングチェアや電動昇降デスクを導入して姿勢改善にこだわってきました。

そうすると以前よりは自宅で仕事をしても疲れにくく鳴ってきたのです。

それだけ、体の健康は仕事の能率に影響すると思っています。

このことから体を大事にするにはデュアルディスプレイはあまりおすすめできません。

シングルモニターでも広いディスプレイが好きという方は、ウルトラワイドモニターがおすすめです。

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シングルモニターの効用。

上記、デュアルディスプレイのデメリットを解決するには、シングルモニターにするしかありません。

実際に渡しはシングルモニターにしてから、環境構築を考える時間、ながら作業が減り、首も疲れにくくなりました。

シングルディスプレイならお金もかかりませんし、掃除もラクです。

しかし、デュアルディスプレイからシングルディスプレイにするときに不安があると思います。

シングルモニターの不安点を解消。シングルモニターのコツは最大化すること

今行っている業務に使っているソフトを最大化すれば、他のソフトは見えません。

今作業中の1つのアプリを最大化することがコツです。

最大化してしまえば、その1つのことしかできません。それが集中力につながります。

Remember, maximize all the things. Maximized = focused.

(独自翻訳:最大化することは集中することです。)

参考記事:Why I Stopped Using Multiple Monitors (Hacker noon)

集中力を高める方法として、シングルタスクという本が話題になりました。

そうです、タスクは1つ1つ行うのです。

それを手助けしてくれるのが、1つのアプリを最大化して使うという、PCの黎明期の使い方、原始的な方法が効果的だったのです。

1つのモニターに複数のアプリを起動していたら、画面が散らからないか?

アプリを切り替えるときは、シンプルにコマンド+タブで対応します。

起動しているアプリを把握したい、という方は仮想デスクトップという手もあります。

Macならミッションコントロール、Windowsならタスクビューがあります。

そして、1つの作業が終わったらアプリを毎回閉じるのです。

こうすれば、サブディスプレイに使い終わったアプリを置いておかなくても閲覧することもできます。

画面を最大化していると、アプリを切り替えるときに手間に感じますので、自然と使い終わったアプリを逐一消すようになってきます。

毎回閉じていればアプリが散らかることはありません。

2画面必要なシーンはどうしたらいいの?

シングルモニターがいいとはいえ、2つの画面をみる作業が出てきます。

2画面が必要なケースは画面分割をします。

このときだけは画面調整が必要なのですが、シングルモニターで視界に収まっているのと首振りをしなくていいのでデュアルディスプレイよりは負担が少ないです。

2つの画面を見ながらがワンセットの作業はマルチタスクではなく、2画面を使ってシングルタスクになるケースですね。

例えば、閲覧しながら情報を書き込むという、インプットとアウトプットがセットになった作業です。

デュアルディスプレイで作業をしていた人にとっては、分割された画面が狭く感じるかもしれません。

しかし、ウェブページは縦長ですし、エクセルなど横長のソフトから転記する場合でも見つめているのは一箇所だけだったりしますので、参照する画面は全て見えなくても作業として困ることはありません。

このようにウィンドウをずらして転記作業をする場合は、参照する画面はすべて見えなくても作業として困ることはありません。

ここは仕事内容によりますが、私のようにECサイトを運営するにあたっては、この方法を1年続けて困ったことはありません。

トレーダーやゲーマーなどリアルタイムで複数の情報が必要な場合は物理ディスプレイが必要かもしれませんが。

デュアルディスプレイをやめてシングルディスプレイにしてよかったこと

  • 1つのことに集中できる環境になった
  • 優先度を考えるようになった
  • 時間を取られない
  • 首や目が疲れにくくなった
  • お金もかからない
  • 掃除もラク

上記メリットはたくさんのメリットはあるものの、いちばん大切な思いは

  • もっと仕事に集中したい
  • 生産性を上げたい

ということだと思います。

1つのことに集中するスキルに価値がある時代。こんな時代だからこそ、1つのことに集中する力を手に入れよう

1つのことに集中することは現代で重要なスキルである

being able to focus on a single task for an extended period is a seriously valuable skill
(独自翻訳:シングルタスクに集中できることは長い目で見て重要で価値のあるスキルだ)

ものが豊かになって生活するには困らない時代。

そして、情報も豊かになったこの20年。

インターネットによって大手メディアしか知り得なかったような情報が、自分スマホやパソコンで手に入る。

しかし、この情報洪水に飲まれて自分がやりたいことをできなくなってしまっている人も多いのではないでしょうか。

私もそうでしたので、1つのことに集中するということがいかに難しいのかを痛感しました。

意識だけではなかなか実践できないので、仕組みづくりが必要です。

僕らは煩悩人間。たった一つのことに集中する環境をつくること。

そこで、Airですよ。ほんとに大事な重要なことだけをさせるマシンとして使う。ブラウザのカスタマイズもそこそこに、最重要以外のソフトは何も入れない。できれば、メールやブラウザさえも立ち上がらないようにしてもいいかもしれません。足りないものは多いかもしれませんが、その中でできる最重要なことにフォーカスするというやり方が(そこで骨組みを作り上げるとか)僕ら煩悩人間にとって最大の効果が望める仕事術なのかもしれません。

トリプルディスプレイより、MacAir一台のほうが仕事がはかどるという話

集中するためには、無駄を削ぎ落とすことが必要になってきます。

シングルディスプレイにすると、できることが限られてくるので不要なものを削る作業が自然と発生します。

削る作業は優先順位をつけていくことと同義です。

自分にとって一番大切なものから手をつけていく。

そうしてやりたいことをこなしていくのです。

1つのことに集中する重要性が分かる本

  • シングルタスク
  • エッセンシャル思考
  • ぶち抜く力

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どの本も1つのことをやるという重要性を説いています。

私もまだまだ目標に届いていない成し遂げたいことがあります。

だからこそ、その目標に向かって脇目も振らずブレずに1つのことに邁進していこうと思います。

まとめ。シングルタスクを実践しよう

もちろん、モニター2台以上がおすすめな職種もあります。
例えばデイトレーダーなど、画面を見ながらすぐ入札をしたり、リアルタイムの情報収集が必要な場合はモニターが複数あった方がいいとおもいます。

あとはお医者さんとかもそうなんですかね、いつもモニターがいっぱいありますよね。

ただ、私のようにweb制作を仕事としている者にとっては、リアルタイムな情報はいらない、というか業務の妨げになることの方が多いです。

情報はありふれているが、今は自ら情報を遮断する力の方が大切な気がする。

そして、たった1つのことに集中する力を養うことがこの情報洪水時代に必要な力ではないでしょうか。

ぜひシングルモニターで仕事を実践してみてその効用を感じてみてください。

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